体を温めたり余分な熱をとったり
朝晩が涼しい季節になってきました。
体が冷えていたり、余計な熱を持つこともいい状態ではありません。
それらを解消していくことも薬膳の役割だったりします。
ちょうどいいニュートラルな状態を“中庸”といいます。
熱すぎず寒すぎず、前に書いた気血水に関しても、気の流れも充分にあって、浮腫んでなくて、血もいい状態。その中庸に近付けるために、体の偏りを小さくするように食べるものを選びます。
不通則痛(ふつうそくつう)って聞いたことがありますか?
漢文的に読むと、通ぜざれば則(すなわ)ち痛む、と読みます。
体の中の気血水は血管の中の血のように体の中を巡っています。それがうまく通じない、巡らなくなるとそこに痛みが出るということなのです。
通じさせなくなる一番の原因は何か?
というと、それは冷えなのです。
中医学的にも冷えは大敵で、薬膳は基本冷蔵庫などで冷やして食べることはしません。固める時も常温で固まるアガーを使います。
逆に夏の暑いときのように体に異常に熱がこもってしまうのもよくない状態で、熱をうまく取ってくれるような食材を使って体の熱を冷まします。
体が冷えているとき→体を温めるものを摂る
体に熱がこもっているとき→体の熱を取るものを摂る
昔から言われているように夏野菜は結構からだを冷やすものが多いです。
色々と野菜をもらってしまったりしたとき、体に合わないからって処分するものもったいない。そういうときは体を温めるようなものを一緒に摂ることで冷えすぎないようにすることができます。
どういう食材が冷やしたり温めたりするかはまた次で書きたいと思います。